2024年のPGAツアーはレギュラーシーズンを終えて、あと残るはプレーオフ3試合のみとなりました。
今回はそのプレーオフ直前までのスタッツを分析・解説していきたいと思います。
SG: オフ・ザ・ティー
まずはSG値の「オフ・ザ・ティー」です。
上位10位は以下のとおりです。
「オフ・ザ・ティー」とはティーショットでどれだけ稼いだかを示す値です。
参考記事:SG(Strokes Gained)とは? SG(Strokes Gained)とは?
ご覧のとおり、マキロイが0.921でトップでした。
昨年(2023年)は第3位(0.907)でした。
昨年1位だったシェフラー(1.021)は第4位に後退してしまいました。
続く第2位は飛距離スタッツには必ず出てくるキャメロン・チャンプです。
あと古今東西で言えることですが、上位選手はマキロイ、シェフラー、ホブランくらいで、あとは中下位選手ばかりですね。
飛距離だけでは上位選手の仲間入りはむずかしいといえるでしょう。
ちなみにドライビング・ディスタンスの上位選手は次のとおりです。
PGA選手の平均飛距離は299.7ヤードでした。
飛距離上位選手のフェアウェイキープ率は以下のとおりです。
キャメロン・チャンプ 57.12%(193人中139位)
ローリー・マキロイ 61.84%(193人中73位)
ケビン・ドハーティー 57.12%(193人中135位)
ミンウ―・リー 59.6%(193人中103位)
アン・ビョンフン 54.64%(193人中156位)
クリス・ゴッターアップ 49.82%(193人中175位)
ウィンダム・クラーク 53.39%(193人中165位)
アレハンドロ・トスティ― 50.57%(193人中172位)
ヘイデン・スプリンガー 58.41%(193人中119位)
ジョナサン・ベガス 62.78%(193人中61位)
とまあこんな感じです。平均のキープ率は60.7%でした。
SG : アプローチ・ザ・グリーン
次は「アプローチ・ザ・グリーン」です。
これはアプローチショットで何打稼いだかを示す数値です。
プレーオフ直前の上位10位は以下のとおりです。
ご覧のとおり、シェフラーがダントツで1位です。
このあたりが今季7勝(オリンピックを含む)している所以かもしれませんね。
ショットの正確性は上位に食い込む全体条件でしょう。
ちなみに松山英樹は0.365(第32位)でした。
ショット力が大きな武器の松山にとってこの数字は少し物足りないかもしれません。
マキロイも10位以内に入っていませんが、0.397で第27位でした。
今季のマキロイのPGAでの勝利は、5月のウェルズ・カーゴ選手権のみでした。
シェフラーは
パーオン率 73.54%(第1位)
フェアウェイからのパーオン率 83.67%(第2位)
フェアウェイからアプローチしてバーディー以上であがった割合 31.17%(第1位)
でした。
その他のSG値について次回の記事で分析します。
コメント