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ドライバーの飛距離をのばすには?

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ドライバーの飛距離をのばすには?

ドライバーの飛距離はヘッドスピードだけで決まる?

ドライバーの飛距離を伸ばすにはヘッドスピードを上げればいい……それはそのとおりです。

しかし、ヘッドスピードを上げると言っても、人それぞれ体格や身体能力によって限界があるでしょうし、

打ち方などの技術的能力も影響します。性別による力の差もあるでしょう。

「どうせこれ以上飛距離なんか伸ばせやしない」

なんて諦めている方もいらっしゃるでしょう。

「でもプロみたいに飛ばせたら、その後のショットが楽になるだろうな……」

そう思っている方も多いでしょう。

でも考えてみてください。

男性に比べて女性は一般的に非力ですが、日本の女子プロには270ヤードくらい平気で飛ばす人がいます。

たぶん一般の男性がその女子プロと腕相撲をしたら負けないでしょう。

ではなぜ男性アマチュアよりも飛ばせるのでしょうか?

「幼い頃から英才教育を受けて、打ち方がしっかりしているからだよ」

それはそうでしょう。

でもそれを言っちゃったら、面白くも何ともありません。

何か他に得策はないだろうか?

そこで着目したのがミート率です。

ミート率が飛距離に与える影響

ミート率という数字があります。

これは

ボールの初速 ÷ ヘッドスピード

で算出されます。

英語ではSmash Factor(スマッシュ・ファクター)と呼ばれます。(「ミート率」は日本語です!)

最大値はだいたい 1.5前後 です。(これを大きく超えると違反クラブの疑いあり!)

つまり1.5で「芯を喰った」「スイートスポットに当たった」ということになります。

PGAツアーの2023年シーズンで発表されているスマッシュ・ファクター(ミート率)の平均値は

1.499

でした。(PGAツアー出場プロ190名の平均値)

最大値は 1.521(トレバー・コーン選手)

最小値は 1.452(テーラー・モンゴメリー選手)

です。

やはり世界トップツアーで活躍している選手は優秀ですね。

ちなみにヘッドスピードの平均は

51.6m/s(毎秒メートル)

最大値は 56.6m/s(ブランドン・マシュー選手)

最小値は 46.2m/s(ブライアン・スチュアード選手)

でした。

表にしてみました。

マキロイ選手はドライビング・ディスタンスでトップでした。

参考としてラーム選手、松山選手のデータも載せてあります。

ヘッドスピードとミート率、飛距離との関係

ヘッドスピードとミート率が飛距離にどのように影響を与えるのかを考えてみます。

統計学の「回帰分析」という手法で探ってみましょう。

回帰分析とは、ヘッドスピードとミート率という変数と飛距離という変数に相関関係があるのか、

相関関係があるとすれば、数値的にどのような関係があるのかを分析する手法です。

ちょっと数学的な話になってしまうのですが、簡単に言うと

Y = a* X1 + b* X2 + c

という一次方程式に”回帰”させて、aとbとcの値を求めるものです。

Yがドライビング・ディスタンス、X1がヘッドスピード、X2がミート率で算出します。

2023年のPGAのデータをもとに計算してみると

ドライビング・ディスタンス =

( 4.631 * ヘッドスピード ) + ( 222.616 * ミート率 ) + ( -273.134 )

という数字が得られます。

これを言葉で説明すると、ヘッドスピードを約4.6倍し、ミート率を約223倍して、

その2つを足した数字から273を引くことでドライビング・ディスタンスが得られるということです。

ただ、ここで考慮に入れなければならないのが「寄与率」というものです。

この場合、ヘッドスピードとミート率の2つの数字で、ドライビング・ディスタンスをどれだけ

説明できているかを表したものです。

この寄与率は1に近ければ近いほど、相関関係をしっかり説明できているとされています。

今回のドライビング・ディスタンスとヘッドスピード、ミート率の回帰方程式の寄与率は

0・871

と出ました。良い数字です。ほぼほぼ説明できていると言っていいでしょう。

これをもとに、ヘッドスピードとミート率で得られるドライビング・ディスタンスを

表にしてみました。

 

この表をご覧になって分かるかと思いますが、

同じヘッドスピードでもミート率によって飛距離に大きな差が出ています。

当たり前のことですが、ミート率が落ちると当然、飛距離も落ちます。

たとえば、ヘッドスピードが40m/sの人は、本来ならば248ヤード打てるポテンシャルが

あるのに、打ち損じるとかなり飛距離が落ちてしまいます。

逆にミート率が1.5、つまり真芯でとらえられれば248ヤードも飛んでくれるということになります。

ヘッドスピードが45m/sでミート率が1.4の人や、

ヘッドスピードが50m/sでミート率が1.3の人と

飛距離はそんなに変わらないのです。

つまり、アマチュアゴルファーはヘッドスピードを上げよう上げようと必死になりがちですが

クラブをブンブン振りまわして力んだり、フォームを崩しちゃいがちです。

それよりもミート率を上げることに注力したほうがいいのではないかと思うのです。

ミート率を上げようとすれば、より慎重に打とうとして

結果的にショットが安定するのではないでしょうか。

飛距離はヘッドスピードの6倍!?

俗に飛距離はヘッドスピードの6倍になると言われていますが

本当でしょうか?

表に「飛距離/ヘッドスピード」も載せてあります。

これを見ると、確かに6倍になっています。

ただ、ミート率が1.5の場合です。

ミート率が下がると、6倍より小さい数字になってしまいます。

つまり、「ヘッドスピードの6倍」というのは

あくまでもポテンシャルを言い表していると言えるでしょう。

回帰分析から得られたヘッドスピードとミート率、飛距離との関係を表した表を

貼っておきますので、ご参考になれば幸いです。

表をご覧になればわかると思いますが

飛距離とヘッドスピードが分かれば、逆算して大体のミート率も算出できるということになります。

 

 

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