PGAの選手のショットデータ(スタッツ)にある
ストロークス・ゲインド(Strokes Gained:SG)
とは一体何でしょうか?
なるべくわかりやすく解説します。
SGとは
PGAでは2003年からレーザー技術と300人以上のボランティアを使って
試合中の全ショットのデータを集めていました。
これらのデータは、PGAが独自に開発した「ショットリンク」と
呼ばれるデータ収集システム蓄積されたのです。
このデータを用いて、コロンビア大学のマーク・ブローディ教授が
より選手のパフォーマンスを正確に反映したデータはないかと考え
「ストロークス・ゲインド(strokes gained)」という概念を生み出しました。
日本語では「稼いだ打数」と一般的に訳されています。
SGは何を表す数字?
それまでの選手のパフォーマンスを表す代表的なデータとしては
フェアウェイキープ率、パーオン率、平均パット数などがあり
その数字を見て、この選手はショットが正確だとか、パッティングが
うまいなどど評価されていました。
しかし、たとえば平均パット数だけでパッティングの実力を見ようとしても
ピンまでの寄せがうまい選手は、パット数が少なくなる傾向がありますし
逆にあまり寄せがうまくない選手は、寄せがうまい選手よりパット数が
多くなる傾向があります。
ということは、平均パット数を見ただけでは
その選手のパッティングの実力はわからないことになります。
これを解決するために、「稼いだ打数(Strokes Gained)」
という概念が生まれました。ティーショット、アプローチショット、
グリーン周りの寄せ、パッティングそれぞれで
他の選手の平均よりも良かったのか悪かったのか
つまり打数を稼いだのか稼げなかったかを
一目瞭然で判断できるのです。
図で表すと以下のようになります。
OFF THE TEE(オフ・ザ・ティー)
OFF THE TEE(オフ・ザ・ティー)とはティーイングエリアからのショット、
つまりティーショットで、どれぐらい打数を稼いだかを示す数値です。
APPROACH THE GREEN(アプローチ・ザ・グリーン)
APPROACH THE GREEN(アプローチ・ザ・グリーン)とは
グリーンへのアプローチショットで
アプローチショットでどれくらい稼いだかを示す数値です。
AROUND THE GREEN(アラウンド・ザ・グリーン)
AROUND THE GREEN(アラウンド・ザ・グリーン)とは
グリーンの端から30ヤード以内のアプローチショットで
どれぐらい稼いだかを示す数値です。
PUTTING(パッティング)
PUTTING(パッティング)とは文字通り
パッティングでどれくらい稼いだかを示す数値です。
TEE TO GREEN(ティー・トゥ・グリーン)
TEE TO GREEN(ティー・トゥ・グリーン)とは
グリーンに乗るまでのショットすべてで稼いだ打数を示す数値です。
TOTAL(トータル)
TOTAL(トータル)とはパッティングを含めた
ショットすべてで稼いだ打数を示す数値です。
これらのSG値の単位は(打)です。
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