PR

PGA選手分析:ローリー・マキロイ

選手分析(2023)
記事内に広告が含まれています。

2023年のローリー・マキロイのデータ分析

2023年のマキロイのSG値のレーダーチャートは次のとおりです。

マキロイもシェフラー同様、ティーショットとアプローチショットが特に優れていて

比較的数値が悪いパッティングをカバーしています。

次の表は主だった数値を並べたものです。

飛距離

ドライバーの飛距離は文句なしトップの326.7ヤード

しかしフェアウェイキープ率は偏差値38と平均以下(50で平均)です。

距離は出るが、正確性に欠けると言えます。

その下のグッド・ドライブ・パーセンテージやトータル・ドライビング、ボール・ストライキングも並みの結果となっています。

※グッド・ドライブ・パーセンテージとはフェアウェイキープした回数と、フェアウェイは逃してもそのあとパーオンできた回数を総回数で割った値。

 トータル・ドライビングとはドライビング・ディスタンスとフェアウェイキープ率のランクの合計。少なければ少ないほど優秀。

 ボール・ストライキングとは上記のトータル・ドライビングにパーオン率のランクを足した値。飛距離とドライバーとアプローチ両方の正確性を表したもの。

その下のキャリー・エフィシャンシーとトータル・ディスタンス・エフィシャンシーですが、エフィシャンシーとは効率性という意味で、飛距離をヘッドスピードで割った値で、ヘッドスピード1mあたりどのくらいの飛距離かを示す値です。

これも平均並みです。

マキロイの平均のヘッドスピードは54.9m/秒で第7位で速いですが

ミート率は1.503と平均以下です。

つまりヘッドスピードの速さを飛距離に活かしきれていないといえます。

アプローチショット

次にアプローチです。

SG値は全体の8位ということでいい結果を出しています。

そこで注目すべきはパーオン率とフェアウェイからのアプローチの対パー比です。

パーオン率は約68%と平均並みですが

フェアウェイからのアプローチの対パー比がー0.169と第7位となっています。

つまりこの数字だけで判断すれば、パーオンする率はそんなに高くないですが

フェアウェイからパーオンする率は高く、フェアウェイにボールがあれば

そのチャンスを逃していない、確実にチャンスをモノにしていると言えます。

対パー比とはパーをゼロとしたときにどれくらいアンダーで上がったかを示すもので

パーオンしたときにすべてバーディーで上がれば、対パー比はー1ということになります。

2オン狙いも積極的です(プロにとっては当たり前かもしれませんが)

そりゃティーショットの飛距離が圧倒的ですから、狙いますよね。

そして2オンを狙ったときのグリーンオンする率とそのあとバーディー以上で

上がる率もよいです。

ここもチャンスは大概モノにしていると言えます。

グリーン周り、パッティング・パフォーマンス

次にグリーン周りです。

ここではサンドセーブ率とスクランブル率を挙げています。

※サンドセーブ率とはクリーン周りのバンカーから2打以内でカップインする率、スクランブル率とはバンカーだけでなく、すべてのシチュエーションから2打以内でカップインする率をいいます。(”Up & Down”とも言います)

これは平均並みです。

次にパッティングです。

SG値は平均並みです。

次の表はマキロイの距離別のパーオン率の順位です。

距離別で見てみると、際立ってパーオンできている距離はありませんね。

次はカップまでの残り距離をアプローチの距離別に表した表です。

これを見ると、200ヤード以上のアプローチショットが優れています。

先ほど触れたように、2オン狙いとそれがグリーンオンしてバーディー以上で上がる率が高いのも

納得できます。

マキロイはショットで稼ぐ選手

ここまで見てみると、マキロイはドライバーの飛距離とアプローチで稼ぐ選手と言えます。

フェアウェイキープ率やパーオン率はそんなに良くないですが

チャンスは必ずと言っていいほどモノにする勝負強さが際立っています。

だから世界のトップクラスのプロとして君臨していると言えるでしょう。

コメント