前回記事に引き続いてPGAツアーのプレーオフ直前までのスタッツについて分析します。
SG : アラウンド・ザ・グリーン
「アラウンド・ザ・グリーン」ですが、これはグリーン周りのパフォーマンスを数値にしたもので、平均値からどれくらい打数を稼いだかを示すものです。
参考記事 SG(Strokes Gained)とは? SG値の求め方は?
松山英樹選手が0.819で堂々の1位です!! ダントツです!!
グリーン周りとはエッジから30ヤード以内のショットのことで、バンカーショットも含まれます。
バンカーからのショットを表すスタッツは「サンド・セーブ率」ですが
これはバンカーから2打以内でカップインした率のことです。
松山の場合、61.6%で第21位と特別優れていたわけではありませんが
「スクランブル率」(バンカーを含めたグリーン周りから2打以内でカップインした率)が
67.91%と第4位でした。
さらにそのスクランブルショットがカップからどのくらいの距離に寄ったかを示すスタッツも
2.0mと第2位でした。
グリーン周りの寄せが抜群に良かったことを示しています。
ショット力が売りの松山選手ですが、今季はあまりよくありませんでしたが
その分をグリーン周りで稼いでいたといってもいいでしょう。
SG : パッティング
パッティングのSG値ランクは次のようになっています。
第1位のテイラー・モンゴメリーですが、あまり聞きなれない名前かと思いますので
ざっと経歴を紹介したいと思います。
モンゴメリーはアメリカ生まれの29歳。2022年にPGAツアーに初参戦しています。
優勝はまだないようです。
やはりパッティングがうまく、2023年もパッティングのSG値は0.919と第2位でした。
そのほかのSGも見てみると、ティーショット(オフ・ザ・ティー)はー0.907(第173位)です。
飛距離も平均以下で291.5ヤード(152位)、フェアウェイキープ率は約47%(176位)です。
アプローチ(アプローチ・ザ・グリーン)はー0.38(146位)、パーオン率は60.4%(176位)
グリーン周り(アラウンド・ザ・グリーン)は0.193(44位)とティーショットを含めた
ショット力があまりないような感じがします。
パッティング巧者にPGA上位選手は少ない?
パッティングのベスト10を見てみると、PGAの有名選手でランクインしているのは
ジェイソン・デイ、ザンダー・シャウフェレくらいです。
「パット・イズ・マネー」神話はもう崩れ去ったのでしょうか?(笑)
ということで2024シーズンのプレーオフ前のSGについて分析してみました。
ご覧になっていただきまして、ありがとうございました。
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